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ruralの始まり






始まりは次男の小学校卒業であった。





2011年、私は大阪府豊能郡豊能町に初めてのマイホームを購入し、引っ越しました。当時の豊能町は人口2万2千人、“大阪のチベット“と言われ山林が残っている田舎のベットタウンですが、梅田駅まで電車で50分の穴場の地域です。その頃の私は外資系保険会社にフルコミッションで勤め、ファイナンシャルプランナーとして営業の仕事をしていました。勤務先は大阪市北区。通勤は125CCのスクーターで45分。バイクなので渋滞はなく、苦を感じることなく通勤していました。





そもそも、なぜ豊能町を選んだかは、色々な理由があるが1番は通勤にプラス30分すれば、自然の残る地域に土地60坪の家が格安で持てることが決め手であった。“住めば都”とはよく言ったもので知り合いは一人もいませんでしたが、子供たちの同級生の親などとこども会やPTAを通じて親しくなり、休日にはみんなで庭でのBBQなどを楽しんでいました。そのうち、天候で左右されるのが嫌になり、得意のDIYで家裏に土間を打ち、屋根を作りバイクをいじったりする作業スペースを作っていた私は雨天でもBBQ出来るように屋根付きのウッドデッキを作り、そこにキッチン、机、イスなどを据付、豊能町暮らしを満喫していました。





そんな日々の中、次男の小学校卒業を迎えた。





2年前に小学校卒業した長男のランドセルはきれいで捨てる事も出来ず、クローゼットの天袋にしまい込んだままであり、もう1つ使わなくなったランドセルが我が家に増えたのでした。2年後には長女のランドセルがここに加わる!ん~ん!どうしたものかなぁ・・・でも捨てるには勇気がいる!どうしよう?と考えていた時、青年会議所時代に知り合った革職人さんを思い出し、“財布とかにすることが可能なんかなぁ?“と考え、すぐ電話をしたところ「出来ますよ~!」と考える間もなく、すんなりと答えが返ってきました。翌日、長男のランドセルを片手に、革職人さんの工房を訪ね、長財布を作って頂きました。工程を見ながら、時折手伝い、2時間もかからないうちに出来上がりました。





想像以上の出来栄えに感動を感じ、ひょっとしたらみんな役目の終えたランドセルの行き場に「困ってる」んじゃないの?その人達に自分が感じたような感動を味わってもらえるかも!仕事になるかも?と次々と色々な考えが湧いてきました!ruralの誕生でした。





それからコンセプト『飾るものではなく、身に着けて持ち歩くもの』を基本に商品開発や1つのランドセルからどれくらいの商品が作れるかなどの試作を繰り返しました。同時に、ボランティアでこども会の役員をしていたことで、お母さん方と会う機会が多くあったことが幸いし、注文しやすい価格、欲しいと思う商品やセット、注文する時の情報収集や注文の仕方などのマーケティングを行いました。その中で気づいたことは、今のように全て外注で作っていると利益が薄く、経営としては難しい。将来的に豊能町に借家を借りて工房を持ち、パートさんなどの雇用を生む為には、自分が作れるようにならないといけない!と覚悟を決め、国金から融資を受け、業務用ミシンなどの設備を整え練習を始めました。幸いにも私の母は洋裁の教室をしていたこともあり、小さい頃からミシンにはなじみがあり、見よう見まねで物を作る才能が形になり、単純なものから自分で作れるようになり、2年もすると全て自分で作れるようになりました。その間、持続化補助金をもらいホームページを作り、豊能祭りをはじめ、ロハスフェスタなど出店をしましたが、思うように注文は入らず、ホームページへのアクセスも伸び悩んでいました。





転機が訪れたのは、2018年12月のフリーペーパー“のせでん”に紹介されたことでした。“のせでん”は阪急宝塚線川西能勢口から走っている能勢電鉄が、沿線の街や店などを紹介するために、駅に置いているフリーペーパーです。きっかけは、私が住んでいる光風台特集をするにあたり、記者が当時の自治会長さんに取材に訪れたときにランドセルをリメイクしている人がいると紹介してくれたことでした。その自治会長さんは私がボランティアでしていたこども会にお孫さんがいている方でした。そして、偶然にもその頃の“のせでん”は川西市の小学校を1校ずつ紙面で紹介していたこともあり、川西市の小学校全校配布をしていました。12月だったので、学校から持ち帰った紙面を見た親御さんが、「下の子が“のせでん”を学校から持って帰ってきて!」とすでに家に眠っているお兄ちゃんお姉ちゃんのランドセルのリメイク注文が入り始め、ホームページのアクセス数が上がり、ホームページの検索も上位に上がりだしました。





年が明け、2019年2~3月ぐらいには全国から注文が入るようになりました。





その後、豊能町のふるさと納税にもなり、ランドセルリメイクをもっと広めよう!と2019年12月に勤めていた会社を辞め、専念しました。


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